Master&Dynamic MW07を2ヶ月使った感想
こんにちは。
今日はMaster&Dynamic MW07を買って約2ヶ月経ったのでレビューをしたいと思います。購入する際に他の候補として挙げたのはAirPods、SONYのWF-SP900(米津玄師がCMやってたやつですね)、ゼンハイザーのMOMENTUM TrueWirelessの3機種です。その4機種で悩み、視聴した結果なぜMW07を選んだかも述べられたらなと思います。
まずは前置きから。
僕はもともとオーディオには結構こだわるタイプでした。といっても出しても数万円程度のアマチュアではあるんですけどね。なぜこだわるかというと、シンプルに音楽を聴くことが好きだからです。好きなアーティストの作る音楽を出来るだけ100%感じたいわけです。しかし安いイヤホンでは鳴らない音が多くあり、アーティストの表現したい音を完全には再生しきれません。そういう意味で、僕は良い音質でちゃんと聞きたいという思いからオーディオにはそれなりにお金を出すようにしています。実際、製品に付属しているイヤホンから3000円のイヤホンに変えた時は大きな違いを感じましたし、そこから2〜4万円のイヤホンやヘッドホンに変えた時も同様です。ただ、これ以上は更にアンプやらなんやらとプラスアルファで揃えていかなければならない領域に感じているで、この価格帯で留まっているような状況です。
そんな背景に加え、ワイヤレスの時代が到来しました。
きっかけはiPhone7から始まったイヤホンジャックの廃止ですね。多くのユーザーは否定的でしたが、僕はこれをきっかけにワイヤレスヘッドホンを購入し、結果として外出時にはワイヤレスで音楽を聴くのがスタンダードな時代が来たと感じました。
その時購入したヘッドホンはこちらですね。もしかしたら型が変わっていますが。
およそ2〜3万円のBOSEのワイヤレスヘッドホンです。iPhone7に変える前に使っていたiPhone6の下取りを元手にして買ったので実際は1万円ほどで買いました。
このヘッドホンの素晴らしさでもあるのですが、付け心地はもちろん、音質も凄く良かったんです。
ワイヤレス=音質が悪いというイメージが完全に消え去った瞬間です。
以上の背景があって、今回ワイヤレスイヤホンの購入に踏み切りました。ヘッドホンがあるのになぜ?という話の回答としては、ヘッドホンでは髪の毛が潰れたりで使用が制限される場合があるからです。
それでは本題のMW07の話をします。
AirPodsはAppleが大好きな僕にとって必然的に候補に上がる製品。Apple製品同士の連携の強さが武器であるため、確かに魅力的ですが、音質という僕にとって致命的な弱点があり一番最初に候補から外れました。ただ、これはあくまで口コミでの話であって実際に視聴できていないのが心残りです。
残るはSONYとゼンハイザーを含め3機種での比較がメインになりました。この3つは実際に聴き比べた上でMW07を選んだ形となります。
まずはSONYのSP900。米津玄師がCMをやっているだけあって知名度は凄く、口コミも良いため期待していました。しかもこの製品は内部ストレージを有しているため、簡易ではありますがイヤホン自体が音楽プレーヤーの機能を持っています。ワイヤレスイヤホンを使ってスポーツをする人もいるかと思いますが、そんな時にスマートフォンを持っていなくても良いというのは大きな強みです。ただ、視聴した結果他の機種と比べ圧倒的に音が残念だったんですよね。スカスカというのか、BOSEのヘッドホンを持っていなかったら「ああワイヤレスってやっぱこの程度なんだ」と思ってしまうほどに。おそらくAirPodsもこの機種と同程度かそれ以下の音質と思うと買わなくて正解だったかもしれません。
音質という意味で最高だと感じたのはゼンハイザーのMOMENTUMです。もともとゼンハイザーが好きなオーディオメーカーだということも追い風にはなっているかと思いますが、率直に一番好きな音だと感じたのはゼンハイザーです。MW07が全体的に素直に鳴ることに対して、ゼンハイザーはまさに音”楽”というべきか、軽快に楽しそうに鳴ってくれるメーカーであるためです。他のスペック的にもMW07と差はないため、もしかしたらゼンハイザーを買っていてもおかしくなかったのですが、ワイヤレスイヤホンという性質上、デザインという点が分かれ道になったんですね。
ゼンハイザーのイヤホンは付けて鏡を見た結果、意外とでかいなと感じたんです。本体がシルバーなこともあるかと思いますが、結構主張が激しく感じました。大きさ自体はもしかしたらMW07とあまり差は無かったのかもしれませんが、感覚として大きく感じてしまった可能性もあります。それに対してMW07はデザインという面では他のワイヤレスイヤホンと一線を画する存在と言って良いでしょう。HPのカラーバリエーションを見ていただければ明らかなように、一つ一つのデザインが素晴らしい。高級感を感じさせるのは所有欲を満たしてくれるため大きな要素となり得ます。ゼンハイザーのデザインはスポーティーであることに対してM&DのMW07はシックな大人の色気のあるデザインであったため、最終的にこちらを選んだ形となります。
それでは、実際にMW07を買って感じたメリット・デメリットを述べていきます。
メリット
・デザインが良い
上述の通りです。これほどカッコいいイヤホンは今後ないのでは?と本気で思っています。こればっかりは自分の目で見ていただきたい。加えていうなら、ワイヤレスイヤホンは充電機能付きのケースが付属しています。MW07はこのケースがオールステンレスでキラッキラです。イヤホン自体はシックな雰囲気なのに、ケースは派手な高級感を出してるあたり憎いです。
・音が良い
ゼンハイザーと比べたら個人的には劣りますが、それでも音質は良いです。どんな音でも合うフラットな音色で曲を選ばないという意味ではゼンハイザーより優れているかもしれません。(それでも音だけならゼンハイザーを選びますが。)
・落ちやすそうで落ちない設計
MW07は特許を取得している構造があります。画像を調べていただければわかるかと思いますが、MW07にはヒダのような構造があり、これが耳に引っかかるようになっています。それによって自然に付けているだけなのに耳から落ちにくいという効果が得られており、まさに二兎追って二兎とも捕まえたような画期的な構造です。
デメリット
・Bluetoothの精度が悪い?
これはMW07に限らずだと思います。そしてAirPodsが最強の部分かと思います。どういうことかというと、ワイヤレスイヤホンは充電ケースから取り出すと自動的にスマートフォン等と繋がって…という流れになるんですが、この時の繋がりが非常に不安定です。取り出すだけでポンっと繋がるときは繋がるんですが、そうでないときはまたケースに入れ出して、スマートフォンから設定画面を出して…という手間が結構やっかいです。使用中に突然切れるということは今まで一度もありません。電波が混雑している場では不安定になることはありますが基本的によく安定しています。
・付け心地が気になる
これは恐らく僕の耳の形の問題であったり、イヤーピースのサイズや上述のヒダのサイズの調整不足かと思うんですが、初期のままの状態では僕の耳にはあまり合っていないように思います。左耳は1時間ほど付けていると痛くなってきて、右耳は痛みはないのですが少々ゆるく感じています。これはもう少し色々なサイズを試してみてという検証が必要です。
以上になります。
概ね満足している製品になります。ただ、付け心地や音質といった点ではやはりヘッドホンには敵わないのがイヤホンの宿命。状況が許す場合であれば僕はヘッドホンを選択してしまうでしょう。