スプラトゥーンをガチでやるべきでない理由
スプラトゥーン2楽しんでますか。ガチでやってる人もいれば、友達とワイワイやってる人もいるでしょう。しかし、このゲーム、ガチでやらない方が良いんです。みんなで仲良く遊ぶゲームなんです。
という訳なので、今回はなぜガチでやるべきでないゲームなのかを考えます。
理由として話す内容は大きく分けて、
●なぜスプラトゥーン2は簡単になったか
●簡単になった影響
です。時間ねえ!!って人は2つ目の所だけでも読んでってください。
それでは行きましょう。
●なぜスプラトゥーン2は簡単になってしまったのか
「アップデートによるゲーム性の容易化」
発売当初、スプラ開発のインタビューにおいて「スペシャルウェポン(SP)は1とは違い、使う場所を選ばなければむしろ弱くしている。」と答えていました。実際、発売当初はインクアーマー以外のSPはどれも強いとは言えない状況でした。それがアップデートを重ねることで、スーパーチャクチは危なくなったらとりあえず使っておく等、殆どのSPが性能アップしており、使う場所を選ばなければむしろ弱い。という構図には当てはまりません。ブキについても同様で、例えばブラスターは1ではピョンピョン跳ねながら撃てていたのが大幅に弱体化し、接地したまましっかりと狙わなければ当たらなくなりました。しかしアップデートでそれは緩和され、今では1と同じ状況となっています。むしろ、前回紹介した記事
【Splatoon2】ブラスター…なんだよなあ… - もつろぐ
では、射程回りで明らかに1より優遇されていることを示しています。よって、1と比べチャージャーやシューターといったしっかりと狙って当てないと勝てないブキに対して、ブラスターやローラーなどのAIMが重要な場面が少ないブキが強化されている状況です。また、最近のアップデートでマニューバ系の当たり判定が広くなる等、全体的にブキが使い易くなっています。
こういったブキの事をFPSではNSW(No Skill Weapon)といい、実力が無くてもある程度以上に強いブキを意味しています。
まとめると、発売当初は1に比べガチなゲームにしようとしていたが、アップデートを繰り返すうちに1より簡単なゲームになっていった。
ではなぜ簡単なゲームになったか。それはユーザー層とハード(スイッチの性能)の問題です。
・ユーザー層の問題
スプラトゥーンは甲子園という公式大会があり、これは完全応募で決めるといった実力度外視の大会です。そのように、スプラトゥーンは子どもから大人まで幅広い世代がプレイしており、当然任天堂としても広い世代にプレイしてもらうことを第一に考えているでしょうから、これが変わることは無いでしょう。
そうなるとどうするか。当然、子どもでも楽しめるようなゲームを作ります。よって登場するのが先ほど説明したNSWですね。ゲームに不慣れな人でも敵を倒す快感が得られればこういったジャンルのゲームを楽しいと感じます。つまり、NSWというのはライトユーザーとヘビーユーザーの差を埋める存在でもあるんです。
・コントローラーの問題
上2つの動画を見てくれたら分かりやすいかと思うんですが、ざっくりまとめると、1に比べコントローラーが遅延していること、頼みの綱である有線接続も無線以下のクソだったということです。AIMしようとしても遅延するから感覚がズレてしまうということです。
・オンライン環境の問題
これは前にも記事にしましたが、他の方のブログの方が分かりやすいんで気になるならこちらをどうぞ。
スプラトゥーン2のオンライン環境は前作より悪化している AN IN-DEPTH LOOK AT ONLINE MULTIPLAYER IN SPLATOON 2 日本語要約 - YONの土鳩ブログ
ざっくりまとめると、こういったシューティングゲームとしては異様なほどラグいけど、上手いこと隠してラグく見えないようにしてるって感じです。
以上の理由から、スプラトゥーン2をガチなシューティングゲームとして成り立たせることは不可能と判断して、今のようなどんどんブキが簡単になる路線になったのでしょう。きっと。
●簡単になったゲーム性がもたらした悪影響
前項を大きくまとめると、
・ライトユーザーでも楽しめるようなNSW(簡単に強いブキ)が必要
・スイッチの性能ではシビアなゲーム性は不可能
です。
つまり、今のスプラで何が起きてるかというと、極め甲斐のあるブキを使うのはアホっていうことです。極め甲斐あるブキというのはNSWとは逆で、扱いが難しいチャージャー全般が主ですね。今の環境なら多くのシューターにも言える話だと思います。
スプラトゥーンのようなシューティングゲームの根底にある魅力というのは”競技性”だと僕は考えています。つまりはスポーツと同じで、練習して実力を磨き、それを競い合う楽しみがあると思います。例えば野球であれば、実力がまだ無い少年野球では飛びやすい金属バットを使うけど、実力者の集まりであるプロ野球では木製バットを使い、ちゃんと芯に当てないと飛ばないようにすることで競技性を高めています。
僕は極め甲斐のあるブキを使うのはアホだと言いましたが、本音は違います。木製バットを使って芯に当てる練習をして、より上手くなる。上達こそがこういったゲームの楽しみ方だと思っています。しかし、スプラトゥーンでは、プロ野球と違って金属バットを使ってはいけないなんてルールは存在しません。よって多くの人は金属バットを使ってどんな時でも遠くに飛ばすことを選びます。そんなほぼ全員が金属バットを使う試合で木製バットを使うことはただただ不利ですよね。
しかも、スプラトゥーンはスイッチの性能のせいでAIMがしにくくなっています。また野球で例えるなら、狙った位置にバットを振ることが難しくなっています。つまり、芯に当てることがより難しくなってしまっているため、当たればある程度は飛ぶ金属バットとの差が大きくなってしまっています。
よって、今のスプラトゥーンというのは、木製バットで練習しようにも厳しく、アイツ木製バットなんて使ってんじゃねえよクソ!と味方に怒られるゲームになっています。
もちろん、金属バット同士で競い合うことが楽しいと感じるのであればそれはそれで良いでしょう。ただ、上達することを楽しみと考える、僕と同じ考えであるならばガチでやるべきでない。と表現しました。木製バットを使うのことは楽しいので大賛成ですが、木製バットを使ってテッペン取るぞ!!って考えるのは中々厳しいという訳です。他のゲームやった方が良い。
そんな考えですので、僕からしたら少年野球と同じ戦い方しかしていないのにプロゲーマー(笑)っていうのがどうしても付き纏ってしまいますね。